京橋は〜、ええとこだっせ♪(関西人限定ネタ)

100人中98人の関西人は、東京に「京橋」という地名があることを知ったとき「え、グランシャトーの?」と思い、100人中99人の関西人は、「京橋は?」と振ると、「ええとこだっせ♪」と返してくれるとか、くれないとか。
子供のころに観たグランシャトー天気予報の映像がYouTubeにあがっていた。もし、このCMのことを知らない関西人が居れば、その関西人はモグリである。

あらためて観ると、キタともミナミともちがう怪しさ満載の街「京橋」のアイデンティティをよくあらわしている。「総合レジャー」と言っても、子供にとっての「レジャー」ではない。大阪北部に住んでいたため「都会=梅田(キタ)」であり、「難波・心斎橋(ミナミ)」はなんだか恐ろしい場所、と思っていたが、(おそらく、9割型このCMの影響で)京橋にいたっては「決して行ってはいけない場所」と肝に銘じた記憶がある。あと、本編である天気予報にでてくる「概況」という言葉の意味が良く分からなかったことも、よく覚えている。オッサンの裸とか、マッサージ姿とかをバックに天気予報を流すのは、はっきり言って暴挙としか思えない。

京橋はええとこだっせ
グランシャトーがおまっせ
サウナでさっぱりええ男
恋の花も咲きまっせ
グランシャトーはレジャービル
グランシャトーへいらっしゃい

なによりビビったのが現グランシャトーのWEBサイト →百聞は一見にしかず、一度見て度肝を抜かれてください。このサイトが http://www.kyo-bashi.com/ というスケールのでかいURLであること自体、男前。

ちなみに東京をよく知らない関西人に解説しておくと、東京の「京橋」は、まっとうなオフィス街。京橋(大阪)のように、「1時間4000円」で呼び込まれ、キャバレーのお姉さんと恋の花も咲きまっせ、的な場所ではありません。発音も若干違う。京橋(大阪)の場合、「きょうばし」の「ばし」を下げて発音するが、京橋(東京)の場合、「きょうばし」全体を平坦、もしくは語尾をちょっとあげる感じで発音するのである。

Wikipediaの「京橋グランシャトービル」を見ると、さらに知識が深まってよいですね。

当ビルを関西一円で有名にしたのは深夜帯を中心に放映されているテレビCMである。開業以来放映され、「京橋は〜」で始まるフレーズは現在においても使用され、見るものに極めて強烈な印象を与える。この曲は店の前でもエンドレスで流されている。なお、この曲の作曲はキダ・タローという説もあるがキダ本人は明確に認めておらず真相ははっきりしない(朝日新聞大阪版などは「作曲者不詳」としている)。
また、このCMを一層奇妙にしているのが15秒バージョンと30秒バージョンの存在である。15秒バージョンは30秒バージョンを単に倍速で早送りしただけという空前絶後の奇妙なもので、他に例を見ない。