Macくんと、パソコンくん

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最近、やたらとよく見かけるCMといえば、セガサミーのパチンコ台CM、ではなくて、Appleの「Get a Mac」キャンペーンなわけで。もともとは、アメリカで展開されていた比較広告を日本バージョンとして展開しているのですが、日米間で「Macくんと、パソコンくん」の関係には微妙な違いがあるみたいです。

〜以前から直接比較広告が嫌われている日本の文化では、力を誇示することは無礼に映る。そこで、昨秋から放送されている日本版のCMでは、ラーメンズという2人の日本人コメディアンを起用して微妙に変化を加え、MacとPCはそれほど変わらないという点を強調している。パソコンくんを間抜けに、Macくんをかっこよく見せる衣装の代わりに、パソコンくんは地味なビジネススーツを、Macくんは週末に着るような服を着て、個性の違いよりも職場と家庭の違いにハイライトを当てている。このシリーズの最初のCMでは、Macくんがパソコンくんに「ワーク」というニックネームをつけてさえいる。

確かに、日本版ではパソコンくん(Windows)はそんなに悪い奴には見えません。「マジメで地味な日本人」の象徴、としての「パソコンくん」。その対比として、「ちょっと垢抜けた」印象の「Macくん」。二人は基本的に仲良しなんだけど、Windowsは仕事でさんざん使ったし、もういいよね、やっぱMacだよね、ぐらいの軽いメッセージ感。実際に見比べてみると良く分かります。

日本版:「再起動」

アメリカ版:「Restarting」


こうやって見比べてみると、同じネタなのに、全く違う印象。アメリカ版では、2人の”仲良し感”は皆無で「俺はMacだぜ。Windowsのことなんて知るかよ」的な雰囲気がでています。

で、この「Get a Mac」キャンペーン。ご本尊のゲイツさんはご立腹らしいです。

MS会長B・ゲイツ氏、アップルの広告キャンペーンに苦言 - CNET Japan

少なくとも、Vistaの"Wow"キャンペーンCM(でいいのか?)よりは優れていると思いますよゲイツさん。