テレビなのか?映画なのか?それが問題だ。

2006年は邦画が好調、らしいです。ポイントとしては、

  • 劇場公開された作品数は33年ぶりに400本を超える。
  • 21年ぶりに邦画が洋画の売上を逆転しそう。

といったところ。(FROM 日経新聞

背景として、近頃テレビ局が映画制作・宣伝に本気で取り組んできた、という点に注目。「LIMIT OF LOVE 海猿(フジテレビ)」「DEATH NOTE日本テレビ)」「TRICK(TBS)」等が公開される時は各テレビ局の番宣がほとんどだった気もする。
テレビで人気が出たものを映画化する、という単純なロジックにもありますが、最近はDVD市場もかなりの存在感があるようで、

  • テレビドラマ → DVD = 二度儲かる
  • テレビドラマ → 映画 → DVD = 三度儲かる

という儲けの手法に大衆性の高いコンテンツ作りヂカラの高いテレビ局が力を入れてきたわけです。
(そんな前提を踏まえると、なんだか媚びた感じのする映画が多いなーと生意気ながら考える。)

一方、アメリカ発コンテンツでは、「24」「プリズン・ブレイク」等のTVドラマが人気。これらのTVドラマは映画の制作会社がテレビドラマ枠を買い切って制作し、スポンサーをつけて放映しているコンテンツ。ハリウッド映画が全く面白くない、という人が嬉々として映画「24」を観るという構図。つまるところ、日本とは真逆の風景なわけで、ものすごい皮肉かもしれません。

アメリカはテレビ番組が衰退しきったため、制作力のある映画制作会社が猛威をふるっているのかも。そういった意味では、日本のテレビ制作力はまだまだ健在、なのかもしれません。