セックスに積極的ではない男性「草食男子」の出現はいつなのか

以下の連載記事がおもしろい。

草食男子 (U35男子マーケティング図鑑):NBonline(日経ビジネス オンライン)
(前略)現在U35男子の中には、この2つのパターン以外に新しい人種が誕生しています。
それは恋愛やセックスに「縁がない」わけではないのに「積極的」ではない、「肉」欲に淡々とした「草食男子」です。
彼らのこうした淡々っぷりは、彼らと付き合う人、使う人に、自らの固定観念の根本的な転換を強います。上の世代には存在そのものが信じて貰えなかったりする難易度の高い男子、それが「草食男子」なのです。 (以下省略)

近頃、媒体問わずエロ系コンテンツの情報過多ゆえ、ワカモノが純粋な性欲を持ちづらくなったのかな、と感じます。その結果として「セックスに積極的ではない男性=草食男子」が登場。僕の周りにもたくさんいます。(このblog読んでたら、そう、君のことです。)決してモテないわけではないのですが、女性に対して肉体的な欲望を強引にぶつけようとはしない。据え膳食って気まずい思いするぐらいだったら、エッチしないほうがマシ、そんな価値観を持った男子。かといってコミュニケーション能力については人より優れている、というのも草食男子の特徴だと思います。

この類の「草食系」、どうやら理解できない人には全く理解できない類の人種のようです。というのも以前、職場の女性からも人気のある40代男性(既婚・子持ち・かなりイケメン)と飲みながら話していたときに、
「俺はコスプレとか、下着とかに全く興味がない。理解ができない」
と言い切っていたことに僕自身、ものすごく驚いたからです。僕らのような世代(20代後半)は、うまく理由は説明できなくとも、その類の性癖があることぐらいはボンヤリ理解できます。ただ、ある程度モテそうな男性でも、世代が違うだけ(40代)でその事実が理解できないのか、ということに初めて気付きました。そういった性欲の多様性の認識に関しては「圧倒的な世代ギャップ」があるようです。どうやら、世代ギャップを超えた「あちら側」にいる世代には、「性欲=直線的であるべきもの=肉欲」という固定観念があるみたいです。

じゃぁ、その「世代ギャップ」は具体的にどこなのか?

僕は「バブル期に青春時代を過ごしたか、否か」だと考えています。具体的には、バブル経済の終焉が1991年と仮定して1992年ぐらいに18歳だった世代、ではないでしょうか。2007年現在、「アンダー33歳世代」あたりではないかと。失われた10年時代にこれまでの経済的価値観が否定されるとともに、「性欲は直線的であるべき」というこれまでの大前提も否定されてしまったのでしょう。(おそらく)

ま、決して悲観すべきことではなく、むしろ時代に即した健全な進化、だと思いますが。みなさまいかが?