欲望する脳 茂木健一郎

欲望する脳 (集英社新書 418G)

欲望する脳 (集英社新書 418G)

漢文が嫌いで、なんでこんなもの勉強する必要あるのか?世の中に出て役に立つのか?と思っていた僕のような高校生にとっても、記憶に残っている超有名な孔子論語」の漢文。

子曰、吾十有五而志于学。三十而立。四十而不惑。五十而知天命。六十而耳順。七十而従心所欲、不踰矩。

子曰く、吾れ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)う。七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)を踰(こ)えず。

茂木さんが本書でテーマに掲げるのは、「七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)を踰(こ)えず。」の部分。孔子が七十歳で至ったという「自分の心の欲する所に従っても、倫理的規範から逸脱しない」境地はどんな状態なのか?その疑問をベースに、「欲望」という近代的で限りなくドロドロしたものについて、多面的な考察を述べる。欲望と対立する存在であるはずの「社会の倫理的規範」についても同様に考察を加えていく。。。。。とまぁテーマが難しいですね正直。身近な話題を切り口にはしていますが、内容も難しいです正直。よく読みきったので、自分で自分を褒めたい、な(笑)

当たり前だけれども茂木さんって頭の良い人だなぁ、と素直に感心し、まとめようもない本書の内容を、まとめたことにしておく。

膨大な知識の集合体と怒濤の考察攻撃なので、集中して読まないと、ちょっと疲れるけれど。