アヒルと鴨のコインロッカー
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/12/21
- メディア: 文庫
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初めて伊坂幸太郎作品を読む。
物語としての面白さと、ミステリ的ドンデン返しと、物語の哀しさと、パラレルワールドな構成が、盆と正月とゴールデンウィークが一緒にやって来た感あり。純文学とか、ミステリとか、そういう区分けが意味ねー、と思える面白さ。同時代の作家を(いい意味で)イイトコどりで下敷きにしていて、特に、村上春樹/村上龍の影響が多いのかな。
本作でモチーフになった題材だと、
- ボブディラン→村上春樹 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
- 本屋襲撃→村上春樹 パン屋再襲撃
- コインロッカー→村上龍 コインロッカー・ベイビーズ
- 暴力性→村上龍 イン・ザ・ミソスープほか
等々、でしょうか。カワサキ(=映画版だと瑛太、の役だと思う)の例え話は、もろ村上春樹の”僕”の語り。小説界のマッシュアップ、とでも言うべきですかね。「陽気なギャングが地球を回す」もそのうち読もうと思う。あ、そのうち映画版も。。
- 出版社/メーカー: デスペラード
- 発売日: 2008/01/25
- メディア: DVD
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