一瞬の風になれ
- 作者: 佐藤多佳子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: 単行本
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昨年度受賞「東京タワー」の祭りっぷりで、図らずもマスコミに魂を売ってしまった感のある本屋大賞。
2007年受賞作は「一瞬の風になれ」。いや実になんと言うか、ひと言で表現すると面白い。
「おまえは知りたくないのか? 速い奴がいたらさ。そいつがどのくらい速いかって」
みたいな歯が浮きそうなセリフが、どかどか出てきますが、シビれるセリフ、と思ってしまう。競技だけではなく、恋愛も、人間関係も、家族関係も、全ての要素のバランスがとても良い。
読んでる感覚が「スラムダンク」に似ていたり、天才サッカー選手の兄貴、の設定が「タッチ」に似ていると思ったら、作者自身も、「タッチ」「スラムダンク」好きだそうで、、、
−−スポーツマンガがお好きだというのがありましたが、どんな作品を読まれてきたのですか?
佐藤さん いろいろありますが……。中学生ぐらいの時には水島新司さんが流行ってました。クラスメートはみんな『ドカベン』を読んでたような時代だったんですね。私は、『野球狂の詩』が好きでした。あとは普通に『タッチ』とか、『スラムダンク』なんかも好きですね。〜
過去3度の受賞作品が、もれなく映像化されているので、映画(ドラマ?)では誰がキャスティングされるんでしょうか?松山ケンイチがあと5歳若かったら間違いなく、な気がしますが。