一瞬の風になれ

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

昨年度受賞「東京タワー」の祭りっぷりで、図らずもマスコミに魂を売ってしまった感のある本屋大賞

2007年受賞作は「一瞬の風になれ」。いや実になんと言うか、ひと言で表現すると面白い。

「おまえは知りたくないのか? 速い奴がいたらさ。そいつがどのくらい速いかって」

みたいな歯が浮きそうなセリフが、どかどか出てきますが、シビれるセリフ、と思ってしまう。競技だけではなく、恋愛も、人間関係も、家族関係も、全ての要素のバランスがとても良い。

読んでる感覚が「スラムダンク」に似ていたり、天才サッカー選手の兄貴、の設定が「タッチ」に似ていると思ったら、作者自身も、「タッチ」「スラムダンク」好きだそうで、、、

−−スポーツマンガがお好きだというのがありましたが、どんな作品を読まれてきたのですか?

佐藤さん いろいろありますが……。中学生ぐらいの時には水島新司さんが流行ってました。クラスメートはみんな『ドカベン』を読んでたような時代だったんですね。私は、『野球狂の詩』が好きでした。あとは普通に『タッチ』とか、『スラムダンク』なんかも好きですね。〜

過去3度の受賞作品が、もれなく映像化されているので、映画(ドラマ?)では誰がキャスティングされるんでしょうか?松山ケンイチがあと5歳若かったら間違いなく、な気がしますが。