リトル・ミス・サンシャイン LITTLE MISS SUNSHINE
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2007/06/02
- メディア: DVD
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- 人生の勝ち組を目指す、怪しげなメソッドに没頭する父親
- ニーチェを見習い、9ヶ月間沈黙を貫く兄
- 教え子(男)との恋に破れ、自殺未遂したゲイの叔父
- ヘロイン吸引で老人ホームから追い出された祖父
- 家族をまとめようと奮闘するが、若干ヒステリック気味の母親。
- 幼児体型ちょっと太めのなのに、美少女コンテスト優勝を目指す妹
それぞれはギリギリアウトなキャラクターにもかかわらず、みんな集まるとやはり「家族」。やっぱ家族ってそんなもんだよな、と再認識。みんなで旅するロードムービー、とも言えるのでしょうが、旅の途中でおこる些細なこと(重大なこと、も起こる)に遭遇する度に冷えたり、熱くなったりする家族関係が物語の軸。みんなで押さないと発車できないバスに乗って旅する姿自体が「バラバラだけどみんな一緒」という家族の姿を投影している感じ、なのかな。
低予算にも関わらず、アカデミー賞2部門受賞(助演男優賞/脚本賞)。オープニングのカットだけで、各キャラクターの特徴が把握できてたり、妙に間延びしたカットがあったり、青い空に映える黄色のおんぼろバス、なんかは撮影・編集の妙だな、と感心する。総じて、いまどきのアメリカ映画っぽくない(=大作志向じゃない)映画。
最後は大笑いしながら泣ける。「美しくて強い」だけで良いのか?という社会への皮肉・批判もあるけど嫌らしくない程度の描写で、よいです。おすすめ。